再会はある日突然!!


回診が終わってからも、仕事に追われて、結局落ち着いたのは、外が暗くなってからだった。


ななちゃん大丈夫かな?

呼ばれてないから、まだ大丈夫だと思うんだけど…


急ぎ足で病室に向かう。


コンコンっとノックをして扉をあけた。


「ななちゃん!?!?」

扉を開けたら、ななちゃんが倒れていた。



ビックリして、駆け寄る。



「す、ばる…先輩…」


「どうしたの?」


抱き起こすと、身体が熱い。


熱が出てきたのかな…


ななちゃんの様子を見ながらも、どうして倒れていたのか聞く。



「トイレに…行こうとして…」


「そっか、痛いところは無い?」



きっと、熱が上がってきて、ふらっとしたんだろう…


「…」

ななちゃんは何も言わずに頷いたけど、一応痛いところが無いか確認しながら触る。


「っ!!」


左腕を触ったら痛いのか、顔をしかめた。



「ここ痛い?」


バレたからか、諦めたように静かに頷いた。



「ちょっと触るよ?」


そう言ってから、症状を確認する。


レントゲンとらないと分からないけど、たぶん、折れてはいないかな…打撲…


これ以上触ると痛そうなので、離す。


< 60 / 281 >

この作品をシェア

pagetop