再会はある日突然!!
ゴソゴソ動く気配がして、目が覚める。
だけど…
「ありがとう…」
ななちゃんがそう言って、俺の髪を触ってきたから、起きるタイミングを逃した。
俺がしたいからやってるだけなのに。
「ふふっ…」
なんで、笑っているんだろう?
「…すき…」
えっ?
聞き間違いじゃないよね?
本当だったら、今すぐ抱きしめたい…
だけど、今は寝た振りをしているから出来ない…
ちゃんと起きればよかったな…
でも、起きたら言ってくれなかったか…
しばらくして、ななちゃんの寝息が聞こえてきた。
俺はそっと起き上がって、ななちゃんが起きないように静かに病室をでた。