あなたの心を❤️で満たして
「実験の最終段階に入るからまた遅いと思うよ。これから暫くは帰れない日もあるだろうし、だから俺の夕食は作らなくてもいいから」
「えっ!また大学の方へお寄りになるんですか?」
呆れる廣瀬さんにいいや…と呟き、研究所の方で…と短く答える。新薬の開発が大詰めを迎えたらしく、今度は人体での臨床実験が開始されるのだと語った。
「どんな副作用が確認されるか分からないから研究所の方に詰めておくよ。なるべく遅くなっても帰るようにはするけど、夕食はきっと食べれないと思うから先に教えておく」
廣瀬さんに言いながらも目線は私を見ている。
こっちにも聞かせているんだと分かり、そうか…と納得しながら頷いていた。
「君は…一人でも平気?」
不意に聞かれて彼を見つめる。眼差しがしっかりと私を捉えていて、トクン…と胸が鳴った。
「…だ、い丈夫…です」
そう答えたが絶対ではない。
多分これまで通りに明々と電気は点けておくだろうし、なかなか眠れなくて布団に丸まったままで起きているだろう。
「…出来るだけ早目に帰るよ」
「えっ!また大学の方へお寄りになるんですか?」
呆れる廣瀬さんにいいや…と呟き、研究所の方で…と短く答える。新薬の開発が大詰めを迎えたらしく、今度は人体での臨床実験が開始されるのだと語った。
「どんな副作用が確認されるか分からないから研究所の方に詰めておくよ。なるべく遅くなっても帰るようにはするけど、夕食はきっと食べれないと思うから先に教えておく」
廣瀬さんに言いながらも目線は私を見ている。
こっちにも聞かせているんだと分かり、そうか…と納得しながら頷いていた。
「君は…一人でも平気?」
不意に聞かれて彼を見つめる。眼差しがしっかりと私を捉えていて、トクン…と胸が鳴った。
「…だ、い丈夫…です」
そう答えたが絶対ではない。
多分これまで通りに明々と電気は点けておくだろうし、なかなか眠れなくて布団に丸まったままで起きているだろう。
「…出来るだけ早目に帰るよ」