あなたの心を❤️で満たして
教授は私の真に迫る言い方に何かを感じ取ったらしい。
絶対に内緒ですぞと断り、実は…と言って語りだした。
「黒沢君が結婚する少し前に彼から名前を貸して欲しいと頼まれたことがありまして」
「名前?」
「はあ、ちょっと仮契約を結ぶ必要があるとか言っておりました」
「仮契約?」
何の?と思いながら首を傾げると、教授も最初はそう思ったらしくーー
「何の契約だと聞いてもハッキリ答えませんで、でも迷惑は一切掛けませんと言うから信用して貸すことにしました。…だが、後日になって、登記簿と印鑑の押された封筒が舞い込んできましてな」
「登記簿!?」
「黒沢君にどうすればいいのかと尋ねる電話をかけたんだが、もう少し預かってて欲しいと願われるばかりで……」
「あ、あの、その登記簿の住所は?」
「それが、封筒の中身を絶対に開けてはいけないと止められておりましてな、住所は全く分からないのですよ。
だけど、何となく不気味でしょう?だから、どうするんだと再度電話をかけたことがあるんだが……」
絶対に内緒ですぞと断り、実は…と言って語りだした。
「黒沢君が結婚する少し前に彼から名前を貸して欲しいと頼まれたことがありまして」
「名前?」
「はあ、ちょっと仮契約を結ぶ必要があるとか言っておりました」
「仮契約?」
何の?と思いながら首を傾げると、教授も最初はそう思ったらしくーー
「何の契約だと聞いてもハッキリ答えませんで、でも迷惑は一切掛けませんと言うから信用して貸すことにしました。…だが、後日になって、登記簿と印鑑の押された封筒が舞い込んできましてな」
「登記簿!?」
「黒沢君にどうすればいいのかと尋ねる電話をかけたんだが、もう少し預かってて欲しいと願われるばかりで……」
「あ、あの、その登記簿の住所は?」
「それが、封筒の中身を絶対に開けてはいけないと止められておりましてな、住所は全く分からないのですよ。
だけど、何となく不気味でしょう?だから、どうするんだと再度電話をかけたことがあるんだが……」