あなたの心を❤️で満たして
「うちへ行くんですか?」
この場合の『うち』は、もちろん私が祖父母と一緒に住んでいた場所だ。今走っている道路は、間違いなくあの家へと続いている。
「見せたいものがあると言うのは、住んでいた家のこと!?」
今にも弾み出しそうになる胸の鼓動を塞き止めるような気持ちで聞いた。
私に眼差しを注がれている彼は口元にだけに笑みを浮かべ、ボソリと一言、「そうだよ」と返してくる。
一瞬だけ頭が真っ白になる程嬉しくて。でも、待って…と、同時に思う気持ちも浮かんできた。
「どうして黒沢さんが私の住んでいた家が何処かを知っているの!?」
私達はあのホテルで会ったのが初対面よね。
確かにあの時、家の住所を婚姻届に記載はしたけれど、それで場所までが特定できるとは思えない。
ナビで調べたのなら分かるけれど、この車にはそんなものは付いてない。
謎めいてくる気持ちを抱えたまま彼の言葉が返るのを待ち望んだ。
その間に車は懐かしい家の方へと近付いていく。
「先週、瑠衣と出掛けるつもりでいたけど行けなかっただろう。あの時、一人で探してみたんだ」
この場合の『うち』は、もちろん私が祖父母と一緒に住んでいた場所だ。今走っている道路は、間違いなくあの家へと続いている。
「見せたいものがあると言うのは、住んでいた家のこと!?」
今にも弾み出しそうになる胸の鼓動を塞き止めるような気持ちで聞いた。
私に眼差しを注がれている彼は口元にだけに笑みを浮かべ、ボソリと一言、「そうだよ」と返してくる。
一瞬だけ頭が真っ白になる程嬉しくて。でも、待って…と、同時に思う気持ちも浮かんできた。
「どうして黒沢さんが私の住んでいた家が何処かを知っているの!?」
私達はあのホテルで会ったのが初対面よね。
確かにあの時、家の住所を婚姻届に記載はしたけれど、それで場所までが特定できるとは思えない。
ナビで調べたのなら分かるけれど、この車にはそんなものは付いてない。
謎めいてくる気持ちを抱えたまま彼の言葉が返るのを待ち望んだ。
その間に車は懐かしい家の方へと近付いていく。
「先週、瑠衣と出掛けるつもりでいたけど行けなかっただろう。あの時、一人で探してみたんだ」