あなたの心を❤️で満たして
家の改修工事が済んだらまた此処に来ようと言ってくる。その言葉に頷き、彼の腕に縋り付いた。


ぎゅっと力を込めて抱き付き、我ながら大胆な行動を取ったと思った。


だけど、離れ難くて。
彼を側で感じたくて。


(今の感情を口にするとしたら、きっと『好き』になるのかな…)


でも、まだそれを口に出せる程の触れ合いもない。
夫婦としての日々は、やっと今始まったばかりだから。



「初デートだね」


恥ずかしげもなくそう言う彼にドキンと胸が弾む。
夫婦としてだけでなく、恋人しての日々も始まった様な気がした。


「ん……」


かぁ〜と顔の温度が上がったようで、彼に視線を向けていられなくなった。

俯くとおでこも頬も熱い。
それを感じながら懐かしい我が家を後にしたーーーー。



< 242 / 283 >

この作品をシェア

pagetop