あなたの心を❤️で満たして
殺風景な屋敷を要塞みたいだと言ってたから…と言われて急に恥ずかしくなった。
子供みたいに心配された結果か…と思い、身が縮まってくる。


「も…もしかして、その話を蒲池さんにしたの?」


「しなかったけど、連絡も入れないで泊まり込むのは駄目だと思ったんじゃないのか?独身じゃないんだし」


そこは補佐として機転を利かせたんだろうと言われ、私が嫌なら今度からは自分が連絡すると約束してくれた。


「他にも言いたいこととか聞きたいことある?」


「あります!沢山!」


何の薬を作っているの?とか、好きな物は何かとかいろいろ。

力を込めて断言したものだから笑い出された。
その声を聞きながら自分も可笑しくなってしまい、二人で声を出して笑った。


「今夜は多分呼び出しもないと思うからじっくり話そう。俺も留衣のことをいろいろと聞きたいんだ」


黒沢さんはそう言うと、コーヒーのお代わりを頼んだ。
私が作るものは何でも美味いと言ってくれて、結婚して良かった…と褒めてきた。


「得した気分になれる。いろいろと楽しみが多くて」


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