あなたの心を❤️で満たして
「はい!」
変に声が大きくなってしまい、我ながら恥ずかしくなる。だけど、厚志さんは気にもしてない様子で、後片付けは済んだ?と聞いた。
「はい、今」
ドッキン、ドッキン…と大きく鳴り始める心音が煩い。
だったら来て…と手招きをされ、ギクシャクと歩きだした。
「リビングで話すのもいいかと思ったんだけど、どうせなら部屋の方が落ち着くだろうと思って」
側に行くと肩に手を回しながら言い出す彼。その声に胸の音は更に増し……
(いいえ!絶対に落ち着かない!)
心で反論していた。
「行こう」
(いやー!行きたくないー!)
子供みたいに駄々を捏ねたくなり、いい加減に覚悟を決めて…と思い直す。
もしかしたら、祖母の言っていた覚悟って、顔も知らない相手と婚姻を交わして最初に迎える夜のことも含んでいたんじゃないだろうか。
こっちはそこまで考えてもなかったよ…と泣き言を思いつつ、恐る恐る足を前に進めた。
「明かりを消してもいい?」
「えっ!?」
大袈裟に驚くと見下ろしている彼が天井を指差して。
変に声が大きくなってしまい、我ながら恥ずかしくなる。だけど、厚志さんは気にもしてない様子で、後片付けは済んだ?と聞いた。
「はい、今」
ドッキン、ドッキン…と大きく鳴り始める心音が煩い。
だったら来て…と手招きをされ、ギクシャクと歩きだした。
「リビングで話すのもいいかと思ったんだけど、どうせなら部屋の方が落ち着くだろうと思って」
側に行くと肩に手を回しながら言い出す彼。その声に胸の音は更に増し……
(いいえ!絶対に落ち着かない!)
心で反論していた。
「行こう」
(いやー!行きたくないー!)
子供みたいに駄々を捏ねたくなり、いい加減に覚悟を決めて…と思い直す。
もしかしたら、祖母の言っていた覚悟って、顔も知らない相手と婚姻を交わして最初に迎える夜のことも含んでいたんじゃないだろうか。
こっちはそこまで考えてもなかったよ…と泣き言を思いつつ、恐る恐る足を前に進めた。
「明かりを消してもいい?」
「えっ!?」
大袈裟に驚くと見下ろしている彼が天井を指差して。