あなたの心を❤️で満たして
思えば祖母の葬儀からこっち、ゆっくりしていない気がする。
毎日がバタバタと忙しかった上に、こんな人前に出されて……。
「お洋服は如何されますか?着てこられたフォーマル以外にもワンピースをお預かりしておりますが」
「え?誰に?」
もしかして三上さんかと思った。
家に迎えに着た時、無言で少し固まっていたから。
「お婿様からですよ。男性側の着付けのスタッフに『帰りはこれを着させて欲しい』と頼まれたそうです」
ビニール袋の掛かった服を持ってこられ、ペラッと捲って見せてくれる。
それは紺のワンピースだった。
シルクの様な生地で出来ていて、襟元と袖だけが白くて何となくメイド服っぽい感じのクラシカルな雰囲気のもの。
「お祝いの席の後でブラックフォーマルというのもおかしいですし、こちらを着て帰られた方がいいのでは?」
「……あ…はい、そうですね…」
言われるがままに袖を通してファスナーを上げてもらう。
サイズもピッタリで教えてもないのに…と驚く。
椅子に座り直してから厚意でメイクも大人しめのものに変えて貰い、髪の毛も下ろされてハーフアップにして貰った。
毎日がバタバタと忙しかった上に、こんな人前に出されて……。
「お洋服は如何されますか?着てこられたフォーマル以外にもワンピースをお預かりしておりますが」
「え?誰に?」
もしかして三上さんかと思った。
家に迎えに着た時、無言で少し固まっていたから。
「お婿様からですよ。男性側の着付けのスタッフに『帰りはこれを着させて欲しい』と頼まれたそうです」
ビニール袋の掛かった服を持ってこられ、ペラッと捲って見せてくれる。
それは紺のワンピースだった。
シルクの様な生地で出来ていて、襟元と袖だけが白くて何となくメイド服っぽい感じのクラシカルな雰囲気のもの。
「お祝いの席の後でブラックフォーマルというのもおかしいですし、こちらを着て帰られた方がいいのでは?」
「……あ…はい、そうですね…」
言われるがままに袖を通してファスナーを上げてもらう。
サイズもピッタリで教えてもないのに…と驚く。
椅子に座り直してから厚意でメイクも大人しめのものに変えて貰い、髪の毛も下ろされてハーフアップにして貰った。