あなたの心を❤️で満たして
部屋の中には沢山の観葉植物の鉢が置かれ、部屋中が緑で満たされている。
中央に置かれたテーブルの上にはピンク色のバラが溢れそうなくらい生けられ、甘い香りが立ち込めていた。
「前に留衣の家へ一人で行った時、お祖母さんの言葉を思い出したんだ。
留衣は庭の桜が好きだって。それでよく見たら桜だけじゃなくて花も沢山植えられてたし、自然に溢れたいい所に住んでたんだなと感じて……」
雑草も生えないようにコンクリートで固められた屋敷では、ギャップがあり過ぎて病みそうだと思ったと言い、前に出掛けないかと誘われた時にも同じ言葉を言っていたなと思い出した。
「留衣…?」
厚志さんの話を聞いてると、目頭が熱くなってくる。
ハッキリ見えていた視界が歪みだして、自分が泣いてるんだと気付いた。
「どうしたの?」
喜んで笑うと思ったんだろう。
でも、嬉しさはマックスに達して、笑うよりも泣けてきてしまい……。
「だって……こんなに……」
こんなにも彼が私のことを考えてくれているなんて思わなかったんだもの。
好きとか言われるよりも、遥かに嬉しくて堪らなくなったからーーー
中央に置かれたテーブルの上にはピンク色のバラが溢れそうなくらい生けられ、甘い香りが立ち込めていた。
「前に留衣の家へ一人で行った時、お祖母さんの言葉を思い出したんだ。
留衣は庭の桜が好きだって。それでよく見たら桜だけじゃなくて花も沢山植えられてたし、自然に溢れたいい所に住んでたんだなと感じて……」
雑草も生えないようにコンクリートで固められた屋敷では、ギャップがあり過ぎて病みそうだと思ったと言い、前に出掛けないかと誘われた時にも同じ言葉を言っていたなと思い出した。
「留衣…?」
厚志さんの話を聞いてると、目頭が熱くなってくる。
ハッキリ見えていた視界が歪みだして、自分が泣いてるんだと気付いた。
「どうしたの?」
喜んで笑うと思ったんだろう。
でも、嬉しさはマックスに達して、笑うよりも泣けてきてしまい……。
「だって……こんなに……」
こんなにも彼が私のことを考えてくれているなんて思わなかったんだもの。
好きとか言われるよりも、遥かに嬉しくて堪らなくなったからーーー