あなたの心を❤️で満たして
『モチ肌スベスベ〜!』
気持ちいい…とヌイグルミのように抱き締められるのも日常。
その上、厚志さんとは離婚して私と結婚しよう…と、冗談とも本気とも思える様なセリフを言うものだから焦る。
(この人、普通じゃない!)
美人だけど違う。それで結婚もしていないのかな…と考えたーーー。
厚志さんはまだ朝が苦手で、何度声をかけてもなかなか目を覚まさない日もある。
あどけない顔で寝ている姿を見ると夜の行為時とは別人で、ギャップがあり過ぎるな…と思う。
……この一年間で、いろいろと彼のことを知った。
彼も私のことを知っただろうと思うけれど、私にはまだ消えない蟠りが胸の中にあり、今日それと対峙することが決まっている。
式を挙げる教会が近づくにつれ、それから逃げたい気持ちが強くなる。ハンドルを急に回して、Uターンをしてしまおうかとも思うけれど……
ちらっと左手の薬指に光るサファイアの指輪を見つけると、それも出来ずにいるままでーー。
「いよいよだな」
助手席に座る彼の呑気そうな声にも力が抜け、結局は諦めるより他なくなり。
気持ちいい…とヌイグルミのように抱き締められるのも日常。
その上、厚志さんとは離婚して私と結婚しよう…と、冗談とも本気とも思える様なセリフを言うものだから焦る。
(この人、普通じゃない!)
美人だけど違う。それで結婚もしていないのかな…と考えたーーー。
厚志さんはまだ朝が苦手で、何度声をかけてもなかなか目を覚まさない日もある。
あどけない顔で寝ている姿を見ると夜の行為時とは別人で、ギャップがあり過ぎるな…と思う。
……この一年間で、いろいろと彼のことを知った。
彼も私のことを知っただろうと思うけれど、私にはまだ消えない蟠りが胸の中にあり、今日それと対峙することが決まっている。
式を挙げる教会が近づくにつれ、それから逃げたい気持ちが強くなる。ハンドルを急に回して、Uターンをしてしまおうかとも思うけれど……
ちらっと左手の薬指に光るサファイアの指輪を見つけると、それも出来ずにいるままでーー。
「いよいよだな」
助手席に座る彼の呑気そうな声にも力が抜け、結局は諦めるより他なくなり。