あなたの心を❤️で満たして
何か話しかけてみようかと思った。けれど、初対面の彼と話すことなんて、私にはなかなか思い浮かばない。
そもそも、これまで男性と付き合った経験がない。
そんな私に何の話が出来るだろうか。
しかも高校からは女子ばかりの環境で育ち、短大を卒業してからは、ほぼ毎日家から出ないような生活を送っていた。
こんなことならクラスメートに誘われた時、合コンでも何でも参加しておけば良かった。
何だか男性と話をするのが嫌で、避けてきたのが間違いだった。
困ったなぁ…と無意識で言葉を吐き出していたのか、隣にいる彼が急に振り向き、「何が?」と訊ねてくる。
ドキン!と胸が弾んで、同じように「何がですか?」と聞き返した。
「…いや、君が『困った』と言うものだから、どうしたのかと思ったんだけど」
「えっ?私、そんなこと言いました?」
かなりボンヤリとしたまま呟いていたようだ。
脳内で思ったことが、そのまま口をついて出てしまうとは。
「すみません。特に何も困ってないです」
ただ貴方と話す接点が見つからなくて困っていた。それだけのことなんです…とまでは話せない。
そもそも、これまで男性と付き合った経験がない。
そんな私に何の話が出来るだろうか。
しかも高校からは女子ばかりの環境で育ち、短大を卒業してからは、ほぼ毎日家から出ないような生活を送っていた。
こんなことならクラスメートに誘われた時、合コンでも何でも参加しておけば良かった。
何だか男性と話をするのが嫌で、避けてきたのが間違いだった。
困ったなぁ…と無意識で言葉を吐き出していたのか、隣にいる彼が急に振り向き、「何が?」と訊ねてくる。
ドキン!と胸が弾んで、同じように「何がですか?」と聞き返した。
「…いや、君が『困った』と言うものだから、どうしたのかと思ったんだけど」
「えっ?私、そんなこと言いました?」
かなりボンヤリとしたまま呟いていたようだ。
脳内で思ったことが、そのまま口をついて出てしまうとは。
「すみません。特に何も困ってないです」
ただ貴方と話す接点が見つからなくて困っていた。それだけのことなんです…とまでは話せない。