あなたの心を❤️で満たして
ぎゅっとカーテンを握りしめる。
つるりとした感触で、サテンのように光沢があるから多分シルクだ。
「カーテンにシルク?何処までお金持ちなの?」
呆れる…と零してワンピースを脱いだ。脱いだところで喪服は?と思い出し、そう言えば彼が持っていたのだ…と慌てた。
「いけない!持たせたままだった!」
急いで着替えて部屋を出ようとドアレバーを握る。
すると廊下を走る足音が聞こえ、何事だろう?とドアを開けるとーーー
「お坊っちゃま、何を言われるんですか!今日が初日なのに奥様を置いて行かれる気!?」
怒鳴るような廣瀬さんの声にビクつき、何があった?とばかりに階段の方へ駆け寄る。
「悪い。どうしても行かないといけないんだ。彼女には廣瀬さんから謝っておいて」
「お坊っちゃま!謝るならご自分でなさって!私にはそのような義務はありません!!」
叫んでいる廣瀬さんに返事もせず、二階から玄関を見下ろすと何故か黒沢さんは靴を履こうとしていて。
「行ってくる」
そう言葉を残すとちらっと二階にいる私の方に視線を配った。
つるりとした感触で、サテンのように光沢があるから多分シルクだ。
「カーテンにシルク?何処までお金持ちなの?」
呆れる…と零してワンピースを脱いだ。脱いだところで喪服は?と思い出し、そう言えば彼が持っていたのだ…と慌てた。
「いけない!持たせたままだった!」
急いで着替えて部屋を出ようとドアレバーを握る。
すると廊下を走る足音が聞こえ、何事だろう?とドアを開けるとーーー
「お坊っちゃま、何を言われるんですか!今日が初日なのに奥様を置いて行かれる気!?」
怒鳴るような廣瀬さんの声にビクつき、何があった?とばかりに階段の方へ駆け寄る。
「悪い。どうしても行かないといけないんだ。彼女には廣瀬さんから謝っておいて」
「お坊っちゃま!謝るならご自分でなさって!私にはそのような義務はありません!!」
叫んでいる廣瀬さんに返事もせず、二階から玄関を見下ろすと何故か黒沢さんは靴を履こうとしていて。
「行ってくる」
そう言葉を残すとちらっと二階にいる私の方に視線を配った。