あなたの心を❤️で満たして
「美味しい!まるでプロの料理人になった様な気分」
自分で言ってておかしい。
でも、本当に褒めたくなる程の美味しさだ。
「こんな味噌汁をお祖母ちゃん達にも飲ませたかったな」
ついしんみりしてしまう。
家で食事していた頃を思い出し、しゅん…と肩が落ちた。
「……駄目駄目!落ち込まないの!」
直ぐに気持ちを奮い立たせ、ついでに卵焼きも作ろうと冷蔵庫のドアを開けた。卵を取り出して割り始めようとしたら裏口の方から廣瀬さんの声が聞こえてきた。
「おはようございます。留衣様、もしかして、もう朝食の準備をなさってる?」
ドアを開けると慌てたように入って来た。
「おはようございます。すみません、何だか和食が食べたくて勝手に用意をしてました」
卵を握ったまま謝ると廣瀬さんは、とんでもない!と恐縮した。
「本来なら奥様である留衣様の牛耳る場所なんですから、ご自分の宜しい様にされていいんですよ」
エプロンを身に付けると、くんくんと鼻をひくつかせ、IHヒーターの上にある鍋を見遣った。
自分で言ってておかしい。
でも、本当に褒めたくなる程の美味しさだ。
「こんな味噌汁をお祖母ちゃん達にも飲ませたかったな」
ついしんみりしてしまう。
家で食事していた頃を思い出し、しゅん…と肩が落ちた。
「……駄目駄目!落ち込まないの!」
直ぐに気持ちを奮い立たせ、ついでに卵焼きも作ろうと冷蔵庫のドアを開けた。卵を取り出して割り始めようとしたら裏口の方から廣瀬さんの声が聞こえてきた。
「おはようございます。留衣様、もしかして、もう朝食の準備をなさってる?」
ドアを開けると慌てたように入って来た。
「おはようございます。すみません、何だか和食が食べたくて勝手に用意をしてました」
卵を握ったまま謝ると廣瀬さんは、とんでもない!と恐縮した。
「本来なら奥様である留衣様の牛耳る場所なんですから、ご自分の宜しい様にされていいんですよ」
エプロンを身に付けると、くんくんと鼻をひくつかせ、IHヒーターの上にある鍋を見遣った。