あなたの心を❤️で満たして
「あ…廣瀬さん、私今から卵焼きを作ろうかと思ってたんですけど」
味付けは…と聞こうとしたが、振り向いた廣瀬さんは「お任せします」と一言返してきた。
「出来上がったら私にもお味見させて下さいね」
言うが早いかさっさと廊下を走り去る。
その足音を聞きながら何だか嬉しくなってきて、ボウルに卵を割り入れた。
ほかほかの卵焼きが出来上がった頃、玄関先を掃いていた廣瀬さんがキッチンへ戻ってきた。
二番出汁を使いましたと話すと感心し、料理を教える必要は無さそうですね…と笑った。
「切れ端でいいのでお味見させて下さい
そう言うと菜箸を手にして切り分けた端っこを口に入れる。
もぐもぐと噛んでいる様子を目にしながら、どんな判断が下されるのか分からず、じっと見入ってしまった。
「……うん、美味しゅうございます。出汁もよく効いているしお塩加減もちょうどいい具合ですね。
これなら食欲のないお坊っちゃまにも頂けるのではないかと思いますよ」
「あ…あの」
「はい、何でございますか?」
味付けは…と聞こうとしたが、振り向いた廣瀬さんは「お任せします」と一言返してきた。
「出来上がったら私にもお味見させて下さいね」
言うが早いかさっさと廊下を走り去る。
その足音を聞きながら何だか嬉しくなってきて、ボウルに卵を割り入れた。
ほかほかの卵焼きが出来上がった頃、玄関先を掃いていた廣瀬さんがキッチンへ戻ってきた。
二番出汁を使いましたと話すと感心し、料理を教える必要は無さそうですね…と笑った。
「切れ端でいいのでお味見させて下さい
そう言うと菜箸を手にして切り分けた端っこを口に入れる。
もぐもぐと噛んでいる様子を目にしながら、どんな判断が下されるのか分からず、じっと見入ってしまった。
「……うん、美味しゅうございます。出汁もよく効いているしお塩加減もちょうどいい具合ですね。
これなら食欲のないお坊っちゃまにも頂けるのではないかと思いますよ」
「あ…あの」
「はい、何でございますか?」