世界一幸せな国Ⅱ※執筆再開

各寮2クラスずつ。さらに、それぞれの寮の成績優秀者で集められたSクラスで学年は構成される。

話を聞く限りでは、Sクラスはいわゆる特進クラスのようなものだろうと推測できた。



我が家は意地とプライドにより皆Sクラスに所属しているらしい。

絶対に負けられない。




バ「まずテストでクラス分けをします。

イエロードルフィンに与えられたクラスはS、A、B。Sは全寮合同の特待生クラスで、各寮から10人ずつ選出されます。

A、Bは成績順ではなく、成績や魔力のバランスを見て分けていきます。

今日行うテストのバランスでこれから生活を共にしていくバディも決まります。

バディとクラスの発表は、今日の入寮前となります。


っと、こんなもんかな。

入学前資料にも載っていたと思うけど、Sクラスは、全寮の選択科目の中から選べるし生徒会や監督生もSクラス選出されるんだよね。だから、少しでも興味がある人は今日のテストは全力腕取り組んだほうが良いと思うよ。特に長男以外は基本的には家督を継げないしね」




バジルさんはプリントに補足説明を加えながら読み上げた。




……なるほど、監督生になってユアンに勝つためには、私も本気じゃないといけないな。




私に取っての最大のライバルであるユアンの方を見る。

彼はこちらを向いて挑戦的にニッと笑った。


きっと似たようなことを考えているのだろうな。


ユアン、勝負だよ。
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