世界一幸せな国Ⅱ※執筆再開


バ「あっそうだ。大事なこと忘れてた。ボールドウィン双子は魔力では特に本気を出さないように。君たちの魔力、桁違いだから。

……って学園長が言ってたから、壊さないようにだけ気をつけてね」

「「えぇっ?!」」



私たちは揃えて声をあげた。


誰かが「ハモった……」と言った声が耳に入った。




「バジルさん!それって大体どれぐらいか分かります?この学園の測定器はどれぐらいまで耐えらるんですか?!」




私が問い詰めるように質問すると、バジルさんは苦笑しながら言った。



バ「まぁまぁ、落ち着いてよ。レオさんに少し手加減するよう伝えたら一瞬で壊れたらしいけど、メアリーとランダの魔力には耐えれてたよ。もちろんそれぞれそれなりに新しい機械で測ってきてるから、今ランダがレオさんの時の機械で測ったら壊しちゃうかもしれないけど。半分以下?って学園長は言ってたかな」




レオお兄様の魔力はかなり強い。


魔力を放つだけでもかなり強力だが、呪文を唱え魔力に意味を持たせると、この星最大の大陸とそこに隣接する大陸あたりは一瞬にして吹き飛んでしまうのだそう。



まるで核爆弾だ。



それより強い私たちの最大魔力で呪文を唱えると、一瞬にして星が飛ぶらしい。

大丈夫だとは思うけど暴走させないように、と過去に家庭教師の先生に言われたことがある。



当時は星が飛ぶと言われて、「前世の漫画にあったどこかの戦闘民族にそんなのがあったなぁ」と呑気に考えていた。
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