世界一幸せな国Ⅱ※執筆再開
オ「これをもって、祝辞と致します」


それから更に体感3分経った頃、オーレリーの長話がやっと終わった。

のだが、これは入学式。

まだまだ終わらない。


来賓代表公爵挨拶と新入生代表挨拶、生徒会長代表挨拶がある。


…………公爵挨拶!?

ア「本年は我が末娘と末息子であるローナ、ユアンも入学しており……」


公爵……挨拶…………ですよね…………………


つい2時間ほど前まで家の隅でうずくまっていた我が家の主は、壇上で声高らかに私たちのアピールをしている。


ア「ルーナとユアンは実に優秀でして、魔術と経済に優れており……」


オーレリーの話の時には何とか起きていた生徒たちは、自らに全く関係のない話を聞かされ俯き頭を揺らし始めた。


ア「……歳当時の長男レオを超えるほどに……」


教員たちはこの親バカに慣れているのか笑いも呆れもせずただ立っている。

天才なのだろう。


ア「……が3歳の頃には出来るようになり……」
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