love game♡
いつか、忘れられる時が来るんだろうか。

笑って3人で、いられる時が来るんだろうか。

日菜子も優も大事だから。

電車に乗ろうとした時、襟元を誰かに掴まれた。

「捕まえたー。」

この声!
低く耳元で震えるその声の主。

「伊織くん!!」

「つかさちゃん一緒に帰ろー。」

「無理。」

「お友達カップルは、デートで寂しくないの?」

「なんでそのこと‥」

「岡崎日菜子ちゃんと、優くん。有名じゃん?王子とお姫様カップル。で、そのサブキャラのつかさちゃーん。」

「やっぱり私はサブキャラなんですね。」

ショック‥というかイラつく。

「でもぉー、サブキャラのが俺は好きだけど?」

「は?」

「なーんかさー、イラつくんだよね。
あーゆう、いかにもっていうカップル見ると。」

冷たく見つめたその瞳が私を離さなかった。

「それでも、私の親友だから!」

「だけど優くんのこと好きなんでしょー?」

「は!?」

「見てればわかるよー。顔に書いてある。
ほんとは、応援なんかしたくない。嫉妬心だらけの偽善者。」

「なっっ!!」

笑ってるのに、チクリと突き刺さるセリフ。

「図星だー。」

ツンッと頬を突いた。

「なんなのよ‥勝手に変なこと言わないで!!」

「本当のこと言えばいーのに。好きだって。」

「言えるわけないでしょ!!日菜子のことも優のことも応援しなきゃなんないの!」

「ふーん?」

「て、ゆかさ伊織くん私のこと知りもしないくせになんなの!?」

「ねえ、つかさちゃんー。」

「なに。」

「俺とゲームしない??」

ゴーッッ!!!

意味もわからないことを言われているうちに、電車がやって来た。

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