love game♡
私の部屋にやってきた伊織くんは、
ベッドに背を向けて寝転んだ。

「伊織くん?」

「会いたくなって会いにきたら、
俺じゃないやつと仲良く帰宅かよ。」

「ごめん。悟さんが送るっていうから。」

「バイトのことだって俺聞いてねーし。
優くんから聞いたんだけど。」

怒ってる。

伊織くんに黙っていたのは、
サプライズでプレゼントを渡したかったから。

「ごめんね。伊織くんがね無理して
私のためにバイト詰めてるから私も、
クリスマスに何かしたくてバイトして
プレゼントしようと思ってたから。」

そう言ったら、くるっと向きを変えて
私の腕を引っ張った。

ベッドに倒れこんだ私は、
伊織くんに覆いかぶされた。

片手で両手を掴み、縫いとめられた両手。

「伊織くん?」

「バイトしてることは、俺のためってことで
ありがとう。でもさ、俺に会えない間
他のやつと仲良くする悪い子にはお仕置きだな。」

「仲良くって、悟さんは先輩で‥って、ちょっ!」

手首を掴んでない方の手で私の服をめくった。

「先輩でも仲良くしてんじゃん。」

「嫌だ。やめて!!」

いつかの、光景がフラッシュバックして
目を固くつぶった。

< 144 / 215 >

この作品をシェア

pagetop