love game♡
蘭は、俺の母親の旦那の連れ子で、
俺は母親の息子で
俺こいつの血の繋がらない兄ってことか。

手当てが終わり、蘭は走り回った。

「コラ、走んな。」

「やーだねっ。」

「てめえ、怒るぞ。」

クソガキめ。

さっきまでしょぼくれてた癖に
無邪気に生意気な笑みを浮かべてる。

俺は、あの母親についていく気はない。

母親がもしも、新しい家族で幸せにやってくれてんならそれでいい。

俺の存在を蘭に言わずに
俺は母親のことを信じてもいいと思った。

蘭が学校に戻らず、いなくなったら
普通の母親なら必死に探すだろう。

あの人が昔の俺みたいな扱いをしないなら
コイツを叱るだろ。

だからかけてみることにした。

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