love game♡
こんなチャラそうに見えるのに、
メイクを始めると真剣になった。

「あの、普段は美容師さんですか?」

「俺はヘアメイク。こーゆうショーに出るときにヘアメイクしたり、モデルさんのヘアメイク担当してる。」

「すごい人なんですね。」

「そーだよ!こー見えて俺結構腕あんの。
んーこんなもんかな。」

鏡を見てみると、私じゃないみたいに見えた。

すごい。

「その顔が見たくてねー。」

「え?」

「変身したとき、みんなキラキラして見えんの。真っ白なキャンパスに絵を描くみたいに。その人がもってるものを生かしつつ
華やかにする。単にメイクするだけだけど
やってると楽しいよ。」

その人が言った言葉はとても心に響く。

メイクって奥深いかも。

「あら、可愛いじゃない。」

「オーナーさん!!」

「じゃ、ステージ行くわよー!!」


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