love game♡
「ッとに、熱あんのにバイクぶっ飛ばすバカどこにいんだって。遊びまくってた人間が急に仕事人間でさ、よっぽどつかさちゃんが離れたのがこたえたみたいだな。」

「無茶しないでよ。」

「だって、遊んでてもつまんないし
仕事しかすることなかったから。」

「でも良かった。無事で。」

そう言ったら、見たことないくらい無邪気に笑った。

「頭部座礁、右足複雑骨折、全身打撲。
それで3ヶ月で済んだんだ。本当に奇跡だよ。大型のトラックに突っ込んでんだもんよ。
昔から無茶ばっかしてたけど、今度ばかしは俺は覚悟したかんな。もう勘弁してくれよ?」

「へいへい。」

拗ねたように笑う伊織くん。

「もう!!無茶しないでよね!バイクは当分禁止です!」

「なんでー。」

「当たり前でしょ!!こんなことになってるんだから。わたしだって伊織くんが居なくなったらこまるよ!」

「へ?」

思わず出た言葉に自分もびっくりしたけど
伊織くんも驚いていた。

「少なくとも、伊織くんの存在はわたしの中でも大きいの!」

「好きになったー?」

「そうゆうことじゃなくて!!
もっと自分を大事にしてって!言ってるの!!」

「ごめん。」

しゃんとした伊織くんは、黙り込んでしまった。

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