love game♡
「ちょっとキッツイな‥」

2人が手をつないでいる姿を見るたびに、
心がズキズキ痛くなる。

今だけ。

誰もいない空き教室に行って、
涙を流した。

「バーカッッ。」

「なーに泣いてんの?」

「ふぇっ??」

誰かがいきなり、私の肩に顎を乗せて
後ろから耳元で言った。

普通に怖い。

違う涙が出て来そうだよ。

「慰めてあげようか?」

「ぎ、ぎゃああああああ!!」

バッとそいつを掴んで、悲鳴をあげた。


「よし、よしー。」

「ッッもうっっ!やめてよぉっ!」

私にそう言ったのは、
金髪の髪を片耳にかけて、ピアスをつけた男子だった。

そして、頭を撫でられる。

「そんなにびっくりしなくても‥」

「びっくりするでしょ!!誰だかわかんない人にいきなり後ろから言われて!!」

「え!!俺のこと知らないの!?」

「知らない。」

何故か、鳩が豆鉄砲を食ったように目をまん丸にして私を見た。

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