あの日の私には戻れない
買われた女
私はデリバリーヘルスで働いている。
単なる興味半分で始めた。
でも気づいたら何かが麻痺していた。
そんな私を呼んだのはまだあどけない表情を浮かべる青年だった。
マニュアル通りに挨拶をする。
「りんです」
「緊張、しない?」
「えっ?」
「俺、風俗って初めてなんだよ」
顔が真っ赤だ。
私は服を脱がすことを忘れて
唇を押し当てた。
「りんちゃん!?」
「緊張しないでください」
何故か自分でもキスした理由が分からなかった。
ただ、この人に抱かれたいと思っただけ。
私を買った男なのに。
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