蘇りのウタ
☆☆☆

それからまた30分ほど歩いた時、不意に真琴が立ち止まった。


「真琴?」


香菜美が足を止めて真琴に声をかける。


後ろを歩いていた俺と乃愛も、自然と立ち止まる形になった。


「真琴、どうしたの?」


乃愛が声をかけると、真琴はビクリと肩を震わせて振り向いた。


その顔は真っ青だ。


「真琴、体調でも悪い?」


乃愛が手を伸ばす。


その手を真琴が振り払ったのだ。


「おい!」


思わず声を荒げる。


前を歩いていたメンバーも俺の声に気が付いて立ち止まった。


「どうした?」


創吾たちが駆け寄って来る。
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