蘇りのウタ
途絶えている~幸弘~
カケルが音楽を流したことによって、俺たちの間に流れている雰囲気が変わった。
香菜美は嫌そうな顔をしていたけれど、乃愛は安心したように表情を柔らかくした。
乃愛も俺も良く知っている曲だから、軽く口ずさみながら先を急ぐ。
「どこまで歩いたら電波が通じるの?」
後ろを歩いていた真琴が不意にそう聞いて来た。
そう言えば、広間では電波が拾えたんだったと思い出して自分のスマホも確認してみることにした。
しかし、今いる場所は圏外だ。
みんなも同じだったようで、落胆した様子を浮かべている。
「森の中は通じないよ」
「でも、広間ではメールを受信したよ」
香菜美がカケルへ向けてそう言った。
「あぁ。あの広間の一角だけは電波が通じる時もあるんだ。だけど、それもいつも通じているわけじゃない。基本的に森の中で携帯電話やスマホは通じない」
香菜美は嫌そうな顔をしていたけれど、乃愛は安心したように表情を柔らかくした。
乃愛も俺も良く知っている曲だから、軽く口ずさみながら先を急ぐ。
「どこまで歩いたら電波が通じるの?」
後ろを歩いていた真琴が不意にそう聞いて来た。
そう言えば、広間では電波が拾えたんだったと思い出して自分のスマホも確認してみることにした。
しかし、今いる場所は圏外だ。
みんなも同じだったようで、落胆した様子を浮かべている。
「森の中は通じないよ」
「でも、広間ではメールを受信したよ」
香菜美がカケルへ向けてそう言った。
「あぁ。あの広間の一角だけは電波が通じる時もあるんだ。だけど、それもいつも通じているわけじゃない。基本的に森の中で携帯電話やスマホは通じない」