蘇りのウタ
☆☆☆
カケルの忠告は理解できた。
それでもあたしたちは表へ出て森から出る道を選んだ。
少しずつでもいいから、太陽が高い内に出口に近づいておきたかった。
いくら小屋があると言っても真夜中の森で過ごす勇気はなかった。
あたしたち4人は並んで歩きながらも、ずっと無言だった。
あのクマの死体を見てしまってから、ずっと身が縮こまっている。
恐怖が頭から離れない。
食べるワケでもないのに相手を殺してしまうかもしれない骨人間の存在が、あたしたちのすぐ後ろに迫ってきているような感覚が付きまとっている。
無言のまましばらく歩いて行くと、不意に道が広くなった。
どこかの道との合流地点らしかった。
立ちどまって隣の狭い道を確認してみると、遠くに小屋が見えた。
「小屋……」
「もしかして、あそこに創吾たちがいるんじゃないか?」
和希がそう言った。
「あぁ、そうかもしれないな。彼等が選らんだ道はこっちだったから」
カケルが頷く。
道には誰の姿もないから、あの小屋で休憩している可能性は高い。
「行こう。みんなと合流しよう」
和希がそう言い、狭い道を歩き出したその時だった。
小屋の方から悲鳴が聞こえてきたのだった。
カケルの忠告は理解できた。
それでもあたしたちは表へ出て森から出る道を選んだ。
少しずつでもいいから、太陽が高い内に出口に近づいておきたかった。
いくら小屋があると言っても真夜中の森で過ごす勇気はなかった。
あたしたち4人は並んで歩きながらも、ずっと無言だった。
あのクマの死体を見てしまってから、ずっと身が縮こまっている。
恐怖が頭から離れない。
食べるワケでもないのに相手を殺してしまうかもしれない骨人間の存在が、あたしたちのすぐ後ろに迫ってきているような感覚が付きまとっている。
無言のまましばらく歩いて行くと、不意に道が広くなった。
どこかの道との合流地点らしかった。
立ちどまって隣の狭い道を確認してみると、遠くに小屋が見えた。
「小屋……」
「もしかして、あそこに創吾たちがいるんじゃないか?」
和希がそう言った。
「あぁ、そうかもしれないな。彼等が選らんだ道はこっちだったから」
カケルが頷く。
道には誰の姿もないから、あの小屋で休憩している可能性は高い。
「行こう。みんなと合流しよう」
和希がそう言い、狭い道を歩き出したその時だった。
小屋の方から悲鳴が聞こえてきたのだった。