蘇りのウタ
「みんなも小屋の中にいるハズだよね? なのになんで他のメンバーの声が聞こえて来ないんだろう」
菜摘が言う。
「そんなのわかんねぇよ」
イライラしたように和希が答えた。
菜摘も不安を常に口に出して精神状態を保っているのだろうけれど、今はそれが疎ましく感じられた。
和希に怒鳴られた菜摘はビクッと身を震わせて黙り込んだ。
怖いのはみんな同じだ。
あたしは一歩ずつ小屋へと近づいていく。
中の様子は見えないし、悲鳴ももう聞こえて来ない。
だけど、中から誰も出てこないところをみると悲鳴を上げた本人はまだ小屋の中にいるということだ。
このまま無視しておくわけにはいかない。
菜摘が言う。
「そんなのわかんねぇよ」
イライラしたように和希が答えた。
菜摘も不安を常に口に出して精神状態を保っているのだろうけれど、今はそれが疎ましく感じられた。
和希に怒鳴られた菜摘はビクッと身を震わせて黙り込んだ。
怖いのはみんな同じだ。
あたしは一歩ずつ小屋へと近づいていく。
中の様子は見えないし、悲鳴ももう聞こえて来ない。
だけど、中から誰も出てこないところをみると悲鳴を上げた本人はまだ小屋の中にいるということだ。
このまま無視しておくわけにはいかない。