蘇りのウタ
ジリジリと小屋へ近づいて行くと、中からゴトンッと物音が聞こえて来て思わず悲鳴を上げた。


「戸を開けるぞ」


和希があたしの前に出て戸に手をかける。


緊張が全身を包み込んだ、その瞬間だった。


和希が戸を開け、小屋の中から複数の骨人間たちが一斉に飛び出してきたのだ。


逃げる暇なんてなかった。


あたしはその場に尻餅をつき、短い悲鳴を上げ続けた。


菜摘も和希もカケルも、飛び出して来た骨人間に悲鳴を上げている。


しかし……骨人間たちはあたしたちに攻撃することなく、森の中へと逃げて行ったのだ。


その様子に唖然とする。
「なんなの……？」


尻餅をついてしまった菜摘がどうにか立ち上がってそう言った。


「わからない」


あたしは左右に首をふり、そして小屋の中へと視線を向けた……。
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