蘇りのウタ
幸弘の言葉に全員が目を見開いた。


「なんだよそれ、どこにあったんだよ」


和希が幸弘へ詰め寄る。


「あいつが持ってたんだ」


幸弘は迷うことなくカケルを指さした。


カケルが一瞬にして青ざめた。


「違う、俺じゃない!」


ブンブンと左右に首を振って否定するが、誰もカケルの言う事を信用していなかった。


「このノートには骨人間が消える方法も書かれてた」


「方法って!?」


あたしは思わず叫んでいた。


もうこんな場所に止まっていたくない。


一刻でも早く森から出たかった。


幸弘の言葉を100%信じられるワケじゃなかったけれど、それでも何かにすがりつきたかった。


「骨人間を鎮めるためには、蘇った者を殺せばいいと書かれている」


「蘇った者……」


和希がそう呟き、乃愛を見た。
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