蘇りのウタ
幸弘はなんとしてでも乃愛を助けたいのだ。


その強すぎる気持ちにあたしの胸は痛んだ。


「どうしろって言うんだよ!」


創吾が幸弘の腕を掴む。


Tシャツを脱いでしまっている幸弘の皮膚に、創吾の爪が食い込んでいるのがわかった。


それでも、幸弘は表情1つ変えなかった。


「乃愛は俺が助ける。絶対に」


「でも、それじゃ骨人間はまたあたしたちを襲いに来るんだよ」


イジワルだと知りつつも、あたしはそう言った。


「その時は俺が生贄になってもいい」


幸弘は迷いなくそう言い切ったのだ。


あたしは驚いて目を見開いた。


なんで?


なんで乃愛のためにそこまでしようとするの?
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