蘇りのウタ
「香菜美、正直に話してほしい」


「な……何?」


「今更お前を責める気はない。真実を知りたいと思ってるだけなんだ」


創吾と乃愛が緊張した面持ちであたしを見ている。


その視線にも、押しつぶされてしまいそうだった。


「お前、儀式の時にわざと歌詞を間違えなかったか?」


幸弘の言葉に、心臓がドクンッと大きく跳ねた。


乃愛と創吾が目を見開き、何か言いたそうにしている。


あたしはそんな2人から目をそらし、自分の足元へ視線を落とした。


心臓は狂ったように早くなり、体中に汗が噴き出す。


だめだ。


これじゃ肯定しているようなものだ。


早く答えなきゃ。


そんな事してないよって、いつもの調子で答えなきゃ……!!
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