蘇りのウタ
それは長年の呪縛から解放されたような気持ちだった。


「ありがとう創吾。あたし、蘇ってよかった。みんなとまた出合えてよかった」


涙をこらえてそう言うと、あたしは洞窟へ向けて駆け出した。


「香菜美!?」


創吾の声が、後方から聞こえてきていた。
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