蘇りのウタ
☆☆☆
それから数か月が経っていた。
香菜美が自殺した後、少し歩いた場所に道が現れた。
あれだけ遠いと感じられていた森からの出口も、すぐそばにあった。
家族らの記憶の中では香菜美は1年前に亡くなっており、乃愛は今でも生き続けていた。
真琴、菜摘、和希、カケルの死に関しては山の中でキャンプをした際に俺たちとはぐれ、遭難死した事になっていた。
すべてが夢のように流れて行き、俺は今も乃愛と一緒にいる。
「これからどうする?」
放課後になり、俺は乃愛へそう聞いた。
クリスマスが近い12月。
明日から学校は2週間ほど休みになる。
「せっかくだから、駅でやってるイルミネーションが見たいよね」
制服を着た乃愛が答える。
「行ってみようか。創吾はどうする?」
「俺は今日予定があるから」
「そっか。じゃぁ、気を付けてな」
そう言い、手を振って創吾と別れた。
それから数か月が経っていた。
香菜美が自殺した後、少し歩いた場所に道が現れた。
あれだけ遠いと感じられていた森からの出口も、すぐそばにあった。
家族らの記憶の中では香菜美は1年前に亡くなっており、乃愛は今でも生き続けていた。
真琴、菜摘、和希、カケルの死に関しては山の中でキャンプをした際に俺たちとはぐれ、遭難死した事になっていた。
すべてが夢のように流れて行き、俺は今も乃愛と一緒にいる。
「これからどうする?」
放課後になり、俺は乃愛へそう聞いた。
クリスマスが近い12月。
明日から学校は2週間ほど休みになる。
「せっかくだから、駅でやってるイルミネーションが見たいよね」
制服を着た乃愛が答える。
「行ってみようか。創吾はどうする?」
「俺は今日予定があるから」
「そっか。じゃぁ、気を付けてな」
そう言い、手を振って創吾と別れた。