蘇りのウタ
途端、罪悪感が胸を付いた。


みんなはあの場にいたがために巻き込まれてしまったんだ。


それをようやく思い出した。


「みんな……特に女子のみんな。ごめんな」


栄養補助食品を口に運んでいた真琴が手を止めてこちらを見る。


真琴の整えられた髪が、今はボサボサになってる。


そしてそれを気にして直す余裕すらないのだ。


「大丈夫だよ」


そう言ったのは菜摘だった。
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