蘇りのウタ
☆☆☆

儀式に使うウタのことは車の中で創吾から全員が聞いていた。


何度も歌い、それをみんなも口ずさみ、ここに来るまでに覚えていた。


短い、簡単なウタだった。


みんながトイレなどに行ってる間、俺はそのウタを確認するように歌った。


「私の血と 命の炎で 蘇るがいい 愛しい人よ この地に眠る 複数の魂よ 安らかに 眠り続けよ」


血と炎とウタで愛しい人が蘇る。
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