蘇りのウタ
辺りが青白い光に包まれて来ているのだ。


朝日が昇ってきている。


永遠に続くかのように思えた時間は、終わりが近かったのだ。


「朝だ」


創吾が呟くような小さな声でそう言い、みんながウタをやめた。


空を見上げると星は姿を消し、太陽の光が見えてる。


「朝だ……」


誰かが全く同じ言葉を発した。


「終ったの……?」


菜摘が誰かに訊ねるようにそう聞いた。
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