蘇りのウタ
だけど、もうどうすればいいかわからない。


乃愛が死んでしまったと認めるしかないなんて――!


その時だった。


握りしめていた乃愛の手が、ピクリと動いたのだ。


ハッとして顔を上げる。


乃愛は目を閉じたままだ。


亡くなってからの筋肉の収縮かもしれない。
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