蘇りのウタ
知らない森~幸弘サイド~
それから1時間ほどが経過していた。


みんな車内で仮眠をしたりして頭は随分とスッキリした様子だった。


「どうする? 何人かはここで残ってるか?」


スマホで連絡を取るだけなら、全員が移動する必要はない。


迷子にならないように創吾は必要だけれど、2人いれば十分だ。


俺の言葉に女子たちから安堵の表情が浮かんだ。


「それなら、女子と和希はここに残ってるといい」


そう言い、乃愛を女子たちの横へと移動させた。
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