身代わりの姫


薄い紫色のシンプルなドレスを着て、王子の希望という、サイドの髪を後頭部でまとめたヘアスタイルになって食堂に行った。


「ステキなドレスを、ありがとうございます」


「やっぱりよく似合う」


2人で食事をする。

時々、会話をするが、シンと沈黙していることも多く、そのたびに顔を見ると、必ず目が合う。




それが偶然なのか分からないが、なぜか恥ずかしい気もした。




食事が終わると、2人で席を立った。




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