身代わりの姫


夫が夜更けにも帰ってこない。


結婚ってこういうものなのか。



側室になりたい人にとっては、狙っていたチャンスかもしれない。



また、胸が、締め付けられた。



アリアに戻りたい………。



また胸が締め付けられる。



ここにいるだけで、私はシュリベルト国の為になるのだろうか?



一生、ここで?



こうして、女性の誘いに乗っているかもしれない彼を待って……?



これも、慣れる事なのだろうか………?
慣れなければならない…………?





このままでは、跡継ぎを生んでも、何も変わらない………




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