身代わりの姫


「リリア、ごめんなさいね。
王がでていったからもう大丈夫よ、任せておけばいいわ

美味しいサンドイッチ、ご馳走様でした。

私は戻りますから、あなた方も、もう待たなくていいわ」


王妃を一礼して見送った。



「戻りますか?」

ガストンが聞いた。


「そうね。もう、仕方ないわね」



荷物をまとめて立ち上がった。



東の館へ着くと、ボンとガストンにしばらく休むよう言って、部屋に戻った。


嫁ぐ時に貰った指輪をはめて、じっとみていた。






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