身代わりの姫


「行ってくる」

「馬は2頭あります。ごゆっくり」


頭を下げて、裏口から出て行くジルを追いかけた。



「行くぞ」

と言われて、馬の頭と顔を撫でてから、乗った。


走り出したジルを追って行くうちに、山道になる。



木の塀が見えて、馬を降りて繋いだ。



小さな建物があり、中に入るとサッサと服を脱ぎ布を腰に巻いたジルが、服を脱いでついてこい、と言って奥のドアから出ていった。


同じように布を上半身に巻いてジルが行った方へ行くと温泉だった。



足を湯につけると、温かい。


ジルから少し離れて、中に座った。



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