身代わりの姫
ジルが私の顔の輪郭を両手で挟みながら撫でる。
くすぐったくて、目を閉じると、鼻や唇を触る。
両手で頬を挟まれたまま、キスをされる。
熱くて深いキスをするうちに、ブラウスのボタンを外されていく。
胸を優しく触られて、スルっとブラウスが肩から落ちた。
唇が離れて目を開けるとジルが額を私の肩に乗せた。
「………いいのか?本当に………」
大国の王太子が、不安になってる。
クスッと笑って、ジルのシャツを脱がせた。
「ジル………愛してるわ………」
そう、その言葉が、私の気持ちにピッタリと当てはまった。
押し倒されて、服を脱がされて、指が下の方に行く。
指を感じた時、ジルの動きが止まった。
「………初めて……なのか?」
「………そう……ちょっと怖い………けど……」
優しくて、甘いキスに溺れながら、ジルと私は結ばれた。