身代わりの姫
朝食をとり城へ行く用意をしているジルに話しかけた。
「ジル?今度シュリベルト国に行ったときに、少しだけお母様に会いたいのだけど……?」
「会いに行ったら良い。王妃の都合もあるだろう。
ちょっと聞いておいてやるよ。
里心ついて、帰らないって言うなよ?」
笑いながら言ったジルの言葉は本心なのか冗談なのか、わからなかった。
「それは大丈夫、よろしくお願いします」
そのまま時間になり、額にキスをして、ジルは出て行った。
シュリベルトにはコゼットも着いて来るが、そろそろシュリベルトに置いてきた方がいいのか、頼りにしてるから、寂しくなるけど………。
色々考えていたが結論は出ないまま、出発の日を迎えた。