身代わりの姫
11月にはとても思えない暖かい日、兄であるダリアン王太子の結婚式と披露宴が行われた。
相手は隣国、パーリル王国の第三王女。
色が白く、金髪の可愛らしい姫だった。
フワフワしたティアードドレスがよく似合っている。
大広間には、王族や大臣を含めて200人が集まって披露宴が行われた。
疲れたが、私達も通った道。
文句は言えなかった。
翌日の王太子夫妻との謁見が終わり、バルテモン国に戻った。
それから1年が経ち、平和な日が、終わろうとしていた。