身代わりの姫


寝室に入ると、思い切り押し倒されて、キャと小さく叫んだ。


そのまま激しいキスをされて、頭が、ジルのことしか考えなくなる。


焦るように服を脱がされて、ジルの服も脱がした。


「サリ……」

何度も名前を呼びながら、全身にキスをされる。

1つになった時から、私は私で無くなった。



気付くと、薄いヒカリが見えていた。

何か……あったのだろうか?



寝ているジルの唇にそっとキスをすると、そのまま抱きしめられた。


「起きてたの?」

「ああ………」


そのまま、体を這う手に、体が疼く。

私からキスをせがんでいた。



そのまま、繋がった私達が、起き出したのは結局いつもと変わらない時間だった。





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