身代わりの姫
数日が経った。
シリルに私の意思が伝わったのか分からない。
すなわち、父王にも……。
でも、私は、ジルと共に生きる。
誰に守ってもらうでなく、私が守る。
ジルと民を………
最近は、毎日ジルに抱かれる。
何に焦っているの?
と聞きたくなる。
でも、きっとジルにも、分からないのだろう。
それだけでも、ジルを支えられるのなら………
私はここにいるわ……と、体でしか伝えられない気がしたから。