身代わりの姫
夕食はデジレとコラと4人で賑やかに食べ、コゼットは教会の客間に泊まった。
夜、自室に入ってから、王からの封書を開けた。
便箋1枚と、何かを包んでいる薄い紙を折ったものが入っていた。
『王太子妃
元気そうだと聞いて、安心している。
私達夫婦、王女も会える日を楽しみにしているから、安心して帰ってきなさい。
新しい王家を共に作ろう。
バルテモン国王 オクタヴィアン・バルテモン 』
薄紙の小さな包みを開けると、金のチェーンにキラキラと輝く小さな宝石がついたネックレスがあった。
ジルの両親の温かい気持ちを受け取った。
自分でそのネックレスをかけて、便箋を出して返事を書いた。